山からきたふたご スマントリとスコスロノ・その5 [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
絵本を作る時に、今回余り紙が沢山でるので、
その部分にチラシを作ってもらうことになりました。
(言ってみるもんだ!ありがとうございます。)
B5サイズ(25x18cmくらい)
下の写真がそれ。こんな感じになります。
本の情報。また登場人物の紹介などが載る予定。
書店や劇場などに置いて頂いて、普段絵本を手にとらない方にも
お知らせできたらなあと思っています。
何年かかけて、ゆっくり配れれば良いいなあ。
色々置かせてもらう所を考えておりますが、
「興味がある人がたくさんいるよ!」
「買いそうな人の集まる所。」という
夢のような場所がありましたら、
ぜひ!お知らせください。
上のチラシが出来るのは6月中頃。絵本の出来上がりと同じくらい。
なので、それ迄のつなぎの自分チラシを作ってみました。
(裏は自分の絵本の宣伝。)
こちらは、お会いした方にポツポツ配れれば、、、と思います。
山からきたふたご スマントリとスコスロノ・その4 [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
やっぱり、なかなか手を離れてくれません。
本が出来る迄は、“まとめ山脈”の
終わりにたどりつけないみたい。
私の作業は作画は終わっているので、
後は修正や差し替えで動くくらい。
そんなにありませんが、落ち着かないです。
そんな感じで、先週、今週と週の半分は福音館に
ちょこちょこ顔を出しておりました。
10日ほど前に、見本刷りがでたのです。
(けっこう面倒な製版になるので、
2場面を見本で刷ったもの。)
それをみて、デザイナーさんが直しの指示。
さらにそれを修正したデジコンがでて、
問題ある所をさらにデザイナーさんが指示。
私は編集者から説明を受けたり、
デザイナーさんに自分の気になる所を言って、
「うまく印刷されますように〜」とお祈りする感じでしょうか。
文章は、別に校正紙でていました。
それは編集者、デザイナーさん、たぶん乾さんもチェック。
こちらも私は校正紙を覗きながら
「がんばれ〜」と、見守るしかありません。
表紙カバーは金曜日に、入稿されました。
ギリギリになって、あらためて、デザインしなおしていただいたのです。
デザイナーさんの仕事に対しての粘りや意地に
改めて、さすが!そこまでしてくれるなんて!と感嘆。
見習わなければ。
表4の絵も変更になったので、
改めても一度、版画を刷って着彩したものを用意。
(本文に使用した絵をカバーに使っているのです。)
みんなの思いたっぷりつまった
コテコテの絵本になりそうです。
あとは印刷所の方々のお力を願うばかり。
この絵本の印刷、本当にめんどくさくて大変だろうなあ、、、と。
初校がでる月曜日が楽しみなのです。
山からきたふたご スマントリとスコスロノ・その3 [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
とはいうものの、どこから??と、考えちゃうのですが、
まずはこの絵本の主人公の紹介から。
スマントリとスコスロノ。
二人は双子。
右側のすらりとしているのがスマントリ。
武芸も学問も出来る美丈夫。
左側のずんぐりしているのがスコスロノ。
おそろしい姿をしていますが
心が優しくふしぎな力を持っています。
山奥の修行所でうまれた二人。
父親は王様とも縁がある、名のある武将でした。
スマントリは大切に育てられますが、
恐ろしい姿のスコスロノは
生まれてすぐに捨てられてしまいます。
離ればなれで育つ二人ですが、
時々こっそりと兄のスマントリの所に訪ねてくるスコスロノ。
スマントリも弟のスコスロノが訪ねてくると喜んで迎え
仲の良い兄弟として育ちます。
やがて立派な若者に成長したスマントリは
王様を訪ねることにするのですが、、、、、、。
この双子のなんとも不思議な絆の物語です。
読むと、なんじゃこりゃ〜という昔話ならではの
不条理な内容。(だから面白いのですが)
実はこの双子のお話は、長い長いお話の一部分。
また、このスマントリとスコスロノのお話も、
ワヤン(影絵芝居)では、二晩分もある長い長いお話なのです。
次は影絵芝居のことかなあ、、、
山からきたふたご スマントリとスコスロノ・その2 [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
ちょっとホッとしました。
来週には入稿されるようで
しばらくボケーとなりそうです。(いつもですけど)
来週おおきな直しや問題がでなければ
色校が出る迄
デザイナーさんからいただいている出力紙を
見返したりして気になる所を
見つける感じでしょうか。
しばらくわくわく落ち着かない
日々になりそうです。
写真は表紙の最初の頃のイメージ。
書体や画像の入り方などは仮置きのものです。
4、5月は色校や直しなど。順調に行けば6月初旬に見本ができ、
本屋さんに配本されるのが6月中旬〜終わりになる予定です。
山からきたふたご スマントリとスコスロノ・その1 [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
いま作っている版画の絵本を
あらためて紹介いたします。
:::::::::::::::::::::::
山からきた ふたご
スマントリとスコスロノ
影絵芝居 ワヤンの物語より
乾千恵・再話
松本亮・監修
福音館書店より
09年6月中頃刊行予定
52ページ(片観音ページあり)
デザイン 白石良一、坂本梓(白石デザイン・オフィス)
::::::::::::::::::::
インドネシアのジャワ島。
影絵芝居、ワヤン・クリで
よく演じられる双子のお話です。
この挿絵のお話をいただいてから、
乾千恵さんには長い間お待たせしてしまいました。
(編集の石田さんにも)
その分沢山紹介したいこともできました。
刊行までのんびりと宣伝もかねて
そのことを書いていけたらなあと思います。
よろしくどうぞ。
(写真は私の仕事場にいる登場人物の双子の一人。
スコスロノの人形の影です。後ろにいる影も同じくスコスロノの人形。)
まとめ山脈? [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
今回の絵本は50ページ弱。(見開きだと25ページくらい。)
また途中にドバーンと広げられるページもあるのです。
現在、出来上がりのイメージを本の形に出してもらいながら
足りない絵の部分の追加。(結構あるのです。)
また版画なので刷りの調子や色を変えることが出来るので、
改めて刷った物に置き換えてもらってみたり、、、などしています。
原画をだす→本の形で見てみる→原画を出す→本の形で見てみる→を繰り返す感じ。
デザイナーさんの力を借りて編集者さんと一緒に煮詰めています。
だんだんと形になっていくのが面白いです。
3月いっぱいはとりあえず、このやり取りの作業。
この絵本は初夏に福音館書店からでる予定です。
山頂にむけて、、、、、、その2 [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
今回の本、主な作画部分は木口木版のかちっとした表現なのですが、
背景やその他の大きな画面はゆるゆる〜とした感じに
なればいいなあと思って作ってます。
写真の絵はコテコテですが。
山頂にむけて、、、、、、 [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
先週で木口の部分はほぼ彫り終わり。
(色を付けて改めて刷ったりと、微調整はありそうですが。)
先週末から大きな画面でバリバリしております。
バリバリ、、、、、、
エホン山脈。 [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
もうちょっとわかりやすい図が出来そうで楽しいなあ。
現在、取りかかっている絵本は
青い縁取りをしているもの。
「ここらへん」と矢印を描いているあたりで、
今フラフラしています。。見にくいですが。
ようやく山の7合目あたり。(遅い、、、、、、)
転げ落ちないように、
まとめ山脈にたどり着きたいです。
「次に繋げられるような、うまい所に着地できるのか?」
など余計ことを考える余裕もでてきました。
作画は表紙周りも含めて3月もちょっとかかりそう。
来月はその中で、次の絵本へと気持ちを
徐々に切り替えられたらと思います。
2月ターン。 [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
うう、、、2月も折り返しにかかりました。
バリバリ彫っています。
これは現在作っている絵本の原画に
使用予定の主な版木です。
いままでの絵の具で描いた絵本とは
ちょっと感じが変わるかと思います。
(版画の絵に馴染みがある方はそのまんまかなあ。)
うまくIさんのお話の内容にあう絵に
成ってくれたら良いのですが。
楽しいなあ。
もう少しお待ちください。すみません。
金曜日 [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
現在取りかかっている絵本の打ち合わせがありました。
彫り始めてからしばらくたち、ようやく
この方向で彫っていいんだなあ。。。と
思えるようになりました。
1月、2月前半はこの絵本の作画にかかりきりになりそうです。
(Iさんお待たせしております。もうすこしすみません。)
この絵本はインドネシアの昔話。
「てんぐのくれためんこ」のような
ページ数の多い、読み物絵本になります。
そっくりさん。 [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
左は、あずきの葉っぱ。
右は、ワヤン・クリの上演で使用されるグヌンガン。
右手も不安は抱えておりますが、だいぶ本調子に戻ってきました。
あずきの後、今年後半から来年頭までは
インドネシアの昔話の絵本の作画に集中です。
ワヤン [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
現在。東京家政大で「 影と色彩の魅惑 ワヤン」展が開催中です。
11月15日(木)まで。
東京家政大学博物館ホームページは下記。
http://www.tokyo-kasei.ac.jp/hakubutu/kikaku.html
松本亮さんの(日本ワヤン協会主宰)ワヤン人形のコレクションが
ズラリと並んでいます。
長年協会にいる方も知らない人形が並んでたりするようです。
ワヤン・トペンやワヤン・ゴレの人形もずらりと並んでます。興味があるかたはぜひ。
会期中松本さんの講演(次は11月3日/3時から〜)や、
ガムラン演奏、ワヤン・クリの実演もあり。(11月1日と14日。)
場所がちょっとわかりにくいかも。。。
「ジャワ島中部地震その後」の写真展 [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
旅行から帰ってきてから一ヶ月過ぎてしまいました。
はやいなあ。がんばらなければ。
今回の旅行は、縁あって日本ワヤン協会の方たちの
公演旅行にくっついて行くことができ、
ジョグジャカルタ、ソロ、5月に地震があった、バントゥル地方を
ぐるりとすることが出来ました。
(日本ワヤン協会の方たちは7月末にあったジョクジャ国際人形劇フェスティバル公演に
招待されたのです。詳細は日本ワヤン協会のホームページに詳細が報告されています。
朝日新聞の夕刊にも写真が掲載されたのをご覧になった方も多いのでは。)
今回の公演旅行に参加、同行された写真家の熊谷正さんの写真展が
東京、中野で今日から行われています。
熊谷 正 写真展「ジャワ島中部地震その後」
「ギャラリー喫茶さえん」
*p://www.gallery-saen.com/
(*の所をhttに変えてくださいね。)
8月22日(火)〜9月3日(日)
29日にはギャラリートークもあり。
なかなか地震後の情報が報道されないので、
興味がある方はぜひ足を運んでみてください。
帰ってきました。 [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
昨日、無事帰って来ました。
インドネシアのジャワ島に行ってきました、
地震があったことで、心配された方ありがとうございます。
今回は取材もかねての旅行でした。
何らかの形で数年後に形に出来たら良いなあと思います。
今週いっぱいは、出かける前に放りだした仕事を
仕上げなければ。。。。と。
インドネシア取材旅行日記/9 帰国 [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
ねて、、、、、、
お世話になったペットボトル。
お昼頃東京に着く。
注*
この日の日記は2009年6月に当時を
う〜ん?と思い出しながら書き、追加したブログ記事です。
(旅行日記の全体の様子をみながら今後加筆、修正等するかも。)
この旅行の取材目的だった絵本が
09年6月に福音館書店より発売されました。
『山からきたふたご スマントリとスコスロノ』
http://www.fukuinkan.co.jp/detail_page/978-4-8340-2452-4.html
この早川がご一緒させていただいた、公演についての詳しく知りたい方は、
日本ワヤン協会のサイトをご覧ください。
http://www.kt.rim.or.jp/~banuwati/
What's Newのところなどから、
当時の(2006.6~7月頃)上演の様子などの記事が読めます。
インドネシア取材旅行/8 バティック博物館 工房の庭でボヤーン [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
朝、だったかな?
スコスロノの人形を頂きました。
「お金がたりないので、買ってくれないかなあ、、」と(本当?)
sさんが譲ってくださいました。ありがたい。
午前中はバティックの博物館見学。
バティックを作っているところも。
お昼を食べて、
また別のワヤン工房についていく。
他の方が買い物を吟味している間、
表にでてボヤーンとマンゴーの撮っていると、
工房の方が草花の写真もとりなよと、お庭に案内してくれました。
夕方バスでソロの空港に。
帰りはジャカルタ経由です。
石田さんとおつかれさま〜と乾杯。
注*
この日の日記は2009年6月に当時を
う〜ん?と思い出しながら書き、追加したブログ記事です。
(旅行日記の全体の様子をみながら今後加筆、修正等するかも。)
この旅行の取材目的だった絵本が
09年6月に福音館書店より発売されました。
『山からきたふたご スマントリとスコスロノ』
http://www.fukuinkan.co.jp/detail_page/978-4-8340-2452-4.html
この早川がご一緒させていただいた、公演についての詳しく知りたい方は、
日本ワヤン協会のサイトをご覧ください。
http://www.kt.rim.or.jp/~banuwati/
What's Newのところなどから、
当時の(2006.6~7月頃)上演の様子などの記事が読めます。
インドネシア取材旅行日記/その7 ワヤン工房見学と、マンクヌガラン王宮での舞踊鑑賞 [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
(ワヤンの人形を作っているところです。)
見ているとだんだん欲しくなります。
スコスロノとスマントリの人形があれば買いたいなあ、と探しましたが、見当たらなく、、、
別の人形を買ってしまいました。
ロモ(ラーマ)とシカ(キダン・クンチョ)のワヤン。
ロモは、ジャワのワヤンのお話では、
ウィスヌ神がハルジュノソスロの次にロモに宿り、
ラウォノを退治する設定なので、関係者だよねと。
シカは鹿角版画室なので。
(後日ロモと因縁の関係だと知り、面白いなあと思いました。)
松本亮さんから、ふたごが小さい頃いた山奥がこのあたりですよ。と聞く。
写真をパシャパシャとる。
お昼は魚。川のそばのお店。かりかりに揚がっていておいしいなあ。
4時頃ソロのホテルに戻るのですが、なんか雲行きが怪しい感じ。
夜はマンクヌガラン王宮で
注*
この日の日記は2009年6月に当時を
う〜ん?と思い出しながら書き、追加したブログ記事です。
(旅行日記の全体の様子をみながら今後加筆、修正等するかも。)
この旅行の取材目的だった絵本が
09年6月に福音館書店より発売されました。
『山からきたふたご スマントリとスコスロノ』
http://www.fukuinkan.co.jp/detail_page/978-4-8340-2452-4.html
この早川がご一緒させていただいた、公演についての詳しく知りたい方は、
日本ワヤン協会のサイトをご覧ください。
http://www.kt.rim.or.jp/~banuwati/
What's Newのところなどから、
当時の(2006.6~7月頃)上演の様子などの記事が読めます。
インドネシア取材旅行日記/その6 マンクヌガナン王宮 ワヤンカンチル [絵本「スマントリとスコスロノ」制作メモ]
マンクヌガナン王宮の中のプンドボにいく。
ガムランの演奏にあわせて、ジャワ舞踊の練習風景をまったり見学。
ねころんだり、場所をかえながらゴロゴロ。
ガムランの音がとても気持ちいい。
ワヤン協会の方たちは、夜の公演に向けて準備されています。
クリルの両側に並んだ王宮の人形の細工は、とても美しいものばかり。
午後は写真家の熊谷さんについて、バンドゥルというところまで行く。
地震のチャリティで、ワヤン・カンジュがあるので、それを見学について行くのです。
ダラン(人形師)の方について現地に行く。
帰りの車からみたムラピ山。(絵本のはじめの出てくる山のイメージです。)
8時頃から公演が始まりました。
注*
この日の日記は2009年6月に当時を
う〜ん?と思い出しながら書き、追加したブログ記事です。
(旅行日記の全体の様子をみながら今後加筆、修正等するかも。)
この旅行の取材目的だった絵本が
09年6月に福音館書店より発売されました。
『山からきたふたご スマントリとスコスロノ』
http://www.fukuinkan.co.jp/detail_page/978-4-8340-2452-4.html
この早川がご一緒させていただいた、公演についての詳しく知りたい方は、
日本ワヤン協会のサイトをご覧ください。
http://www.kt.rim.or.jp/~banuwati/
What's Newのところなどから、
当時の(2006.6~7月頃)上演の様子などの記事が読めます。