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絵本の販売について、、 [絵本:重版、海外版などのお知らせ]

今回の原画展では、
全体で100冊以上!!!の絵本がおかげさまで売れました。
すごーい!ありがとうございます。
そして沢山のご来場の方々。ありがとうございました。

時々「作家さんから本を直接買ったほうが、お金が作家さんに行くのでしょ?」
と聞かれるのですが、ちょっと違うのです。
著者は普通出版社から絵本の売値の(税込み価格)8割で仕入れます。
なので、もうけは本の売値の2割。
本屋さんの儲けもこれは同じ感じ。
なので万引きされると本屋さんは大変です。

例えば、今回売れた絵本が単純に、すべて一冊1000円とすると、
100册売れて!(しかし、すご〜い数ですよね!本当にありがとうございまっす!)
10万円が手元に。おお!
10万円のもうけだ!と浮かれてしまいますが、
実はそのうち8割は本を仕入れるために後で払うお金。。。。。

実際のもうけは2万円なのです。

今回の展示は基本的に作家が各自仕入れた絵本を
会場に手持で持って行きました。
そのため、もうけをギャラリーと、作家と半々に分けます。

(このもうけを半分こする。というギャラリーはとても良心的なのです。
ポポタムはすごいなあ。
展示が企画展の場合は、ギャラリーにすこしでも儲かってほしい思いもあり、
売り上げはギャラリーに譲ることがほとんど。少なくとも私の場合はそうです。
これは単純に本の売り上げが少ないから。)

作家とギャラリーで実際の売り上げを半分こすると、
100册売れてもギャラリーのもうけは1万円。作家たちの売り上げも1万円です。
(単純計算して。)
今回の原画展は3人展なので単純に一人3000円くらいの本の収入。

本は重いので、搬入、搬出(売れ残りの本)に宅配便をつかうと、それで3000円の
収入は飛んでしまうのです。

そんなこともあり、原画展での絵本の収入は作家、ギャラリーには、
驚くほど少ししか入りません。
むしろ赤字。ふ〜。
でもいろんな物を削って出来た絵本が皆さんの手に渡ることが一番嬉しいこと。
そして直に読者の方と触れ合えることが原画展の一番の糧です。
そこから次の作品につながるパワーを
もらえることが最大の収入だなあと思います。
(この辺のことで興味を持った方は、「絵本作家の仕事・実情と問題点」
というブログを覗いてみるとおもしろいかも。本サイトのリンクからいけます。)

そんなこともあり、知り合いなどの個展等で
もしお菓子やお花を持って、行くことがありましたら、
そのお金で作品を買ってくださいな。(もちろん、お菓子やお花も嬉しいけれど。)

そして見るのは好きだけど、買ったり、飾ったりはな〜という作家さんの展示には。
ただ毎回見に来てくれるだけも、とってもありがたいのです。
そして、お菓子やお花を買おう!と思ったお金を、
別の作家さん書籍や作品、CD、映画、観劇などに
どしどし使ってくださることが、作り手としてとてもありがたいなあ。


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